わらしげちょうじゃの日記

人生笑顔の分だけ成功する

*

「若者は海外就職せよ!」と言う人を私が眉をひそめて見ている理由(1)

      2013/07/15



私がベトナムに来てからはや7ヶ月が経とうとしています。

ベトナムにいるからだと思いますが、周りにいる日本人との会話の中心はベトナムのことやその他の国のことについて話す機会が非常に多いです。

 

今回はその中でも時折話題に上がってくるのは海外就職に関して。

 

 

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私が思うに海外就職ほど、甘美な響きはないのでは?と思います。

誰も知り合いのいない新天地で苦労を重ねながら成功する、なんて非常にドラマチックで人を惹きつけます。

 

そのため、私がフォローしている方でも「狭苦しい日本を飛び出し、世界へ飛び立て!新卒で海外就職はこれからの大学生の新しい道だ!!!」と力説される方が何人もいます。

 

私自身ベトナムで働いているので、海外で働くことは刺激的で、自分の平凡な人生に色彩を与えてくれることはわかります。

今後、日本が経済成長するかというと疑問が残るところがありますし、ビジネスチャンスが転がっている東南アジアに飛び込むのは一つの道だと思います。

 

ただ私が疑問に思うのは、大学生が新卒で海外へ行くということに関してです。

というのもよく海外就職斡旋者の「海外にはチャンスがある!市場がある!成長がある!」という言葉の軽さがどうしても好きになれないからです。

 

 

具体的にチャンスとはなんでしょうか?

 

 

 

市場は「本当に」あるのでしょうか?

 

 

 

はたして海外で自分は成長出来るのでしょうか?

 

そんな疑問をこの記事を読んでいる貴方に持ってもらいたいのです。

 

少しこの疑問について考えてもらえたでしょうか?

 

では、実際にベトナムで働いている私の海外就職に関して生の感覚を書いていきたいと思います。

 

1,給料の安さ

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海外、特に東南アジアで働く日本人の給料は信じられないくらい安いです。ベトナムで一番多い日本人の職業は「日本語教師」ですが、特に彼らの給料は群を抜いて安い。

ベトナム大手の日本語学校ですら月500USDの給料しかありませんし、もちろん福利厚生なんてものはありません。挙げ句の果てには航空券ですら自腹で買う必要があるのです。

 

おまけに多くの日本語教師は契約制です。大多数は2年契約という派遣形態。

 さらにさらに上役の人でも月1000USDくらい……..

 

う〜ん。これだけでも中々厳しい条件ですが、日本語学校側からしてもベトナム人先生なら200USDで済むところ、日本人というだけで給料が3倍に跳ね上がる訳ですからね。

これ以上、人件費にお金をかけることは難しいのでしょう。

 

 

日本語教師以外の職業でも現地採用ということだったら月1500USD〜2000USD位が普通ですかね。それでも安いことには代わりがありません。

さらに日本の法律ではなく、現地の法律で海外就職された人は労働契約をします。

ベトナムに関してということになるのですが、基本的にベトナムでは福利厚生なんてものはありませんし、そもそも労働契約結ばない企業がたくさんあります。

つまり、日本のような待遇を求められませんし、日本の法律は海外就職者を守ってはくれません。

 

 

2,そもそも職業自体が少ない

 

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これ知っておいて欲しいのですが、そもそも外国人が行える職業はそこまで多くありません。

 

「海外で活躍している人の職業とそのお金の流れ」を考えた時に、どれくらい成功している人がいるか想像出来ますか?

「海外で就職するのが良い!」という人の話を聞いて、「うんうん。これからは枯れゆく日本ではなくて、成長著しい海外で仕事をするべきだな」と諸手を上げて賛成するのは結構ですが、

 

実際どのような職業が海外にいる日本人に用意されているか知っていますか?

 

具体的な職業や給料などの実情を知らないで、海外就職するなんてあまりにも馬鹿げています。

ですので、これからベトナムで成功している日系企業形態を紹介したいと思います。

 

一つは「薄利多売で生きられる大企業

これは圧倒的資金力のある会社限定ですが、お金がないベトナム人が落とす僅かな利益をベトナム全土からかき集める事が出来る会社は成功出来ると思います。

しかし、このような企業でも業績は芳しくなく、日本からの資金を注入してなんとか生きながらえている状態だったりします。(というか私の周りではこのような話しか聞きません!)

 

このような会社に入りたい人もいるかもしれませんが、それは狭き門と言わざるを得ません。

というのも、大手の海外就職には「駐在組」と「現地採用組」に分かれます。

駐在組というのは日本の会社から派遣されてきた人達で、ベトナムではカースト最上位にいる方々です。

その方々は海外出張手当など様々な補助をもらい、合計で通常の給料の2倍近く(月60万円〜100万円)もらっています。

さらに一等地の高級アパートメントを借り、メイドさんを雇っていたり、在ベトナム日本人カースト底辺の私からすると非常に羨ましい生活を行っています。

 

一方の「現地採用組」

こちらの方々は文字通り現地で採用された人々です。

「現地を良く知っている現地採用組の方が仕事が出来るから給料もきっと高いのだろう」と思う方もいるのですが、そんなことはありません。

私の感覚では大卒初任給くらい貰えていたら御の字ですね。

正直、この「駐在組」と「現地採用組」の格差の理由は日本的慣習にあり、本社が採用した人間の方が、現地支社で採用よりも優秀と考えている傾向があるのかもしれません。

Twitterなどを見ていても現地採用組の待遇の悪さを嘆く人をちょいちょい見ます。

 

もし海外就職をするということになったら現地採用組になります。もちろん大卒初任給程度と言ってもベトナムではありえないレベルの高給取りでありますので、生活面で苦労することはないでしょう。

ただ、そんな大卒初任給程度の給料をくれる会社自体、とても少ないので探すのは難しいですし、海外の日本人社会は狭いので、転職もしにくい環境ではあります。

 

なので、海外就職をする時は駐在組のような生活ぶりは望むことが出来ないというのを考えておいた方が良いです。

 

少し話がずれてしまいましたが、引き続き他の海外で成功する企業形態を書いてきます。

 

一番多いのは「日本人を対象にしたビジネス」です。

よく見るのは日本食レストラン、日系企業向けの不動産案内、日本人向けの観光会社などなど。

ローカルの人ではなく、日本人観光客や日系企業を対象にしているビジネスですね。

ベトナムにいる50%以上の会社はこの「日本人向け」というカテゴリに属しています。

その理由としては「日本人はお金を持っているから」です。

 

先ほど、「大卒初任給程度でもベトナムでは高級取り」と話しましたが、

それは本当にその通りで、2000USDを月に貰っているベトナム人なんて絶滅危惧種並みの人数しかいません。

しかし、ベトナムでそれ位稼いでいる日本人はゴロゴロいます。

月の平均給与が200USDも超えないようなベトナム人とそのような「超」金持ちの日本人、どちらからお金を引っ張ってくれば良いかはわかります。

 

そもそもローカルを相手にするならば、日本人であることのメリットを活かすことが出来ませんし、稼げても「成功したローカル企業」並にしかお金は入りません。

 

 

3つ目は「オフショア開発

ITエンジニアの会社に多いのですが、現地のエンジニアやデザイナーを雇い、日本人よりも安く製品やサービスをリリースする会社です。日本では月に40万円支払わないといけないエンジニアもベトナムでは月に15万円〜20万円で雇うことが出来ます。

インターネット言語は世界共通なので、より安い人材を求めてベトナムに来るIT企業が最近は激増しています。

皆さんもご存知の通り、ITだけではなく、生産工場などもベトナムへシフトする会社が増えてきていますが、このような工場を持つ会社とIT系の会社の共通点は「ベトナムで安く作って日本で売る」というものです。

 

 

と、ベトナムで成功している企業形態を話しましたが、どうでしょうか?

一言でまとめると「海外でのビジネスに成功している!という人の大半が、海外にいるのにも関わらず日本人相手にビジネスをしている。ローカル相手にビジネスをするのは利益が少ないし、そもそも日本人のメリット活かせないじゃん?」というものです。

グローバルとか言っても結局相手にするのは日本人になっている企業が殆どなのです。

 

これは会社単体で成功しやすいかどうかというものなので、「海外「就職」」をしたい人にはあまり参考にはならないかもしれません。

ただ、グローバルという言葉と実態がどれくらい乖離しているかということを知っておいて損はありません。

グローバルに働いている人の90%以上は「海外の日本人社会でビジネスをしている」ということなのです。

それが1億人の人口がいる日本と比べてどれくらい小さい市場なのか簡単に想像出来るのではないでしょうか?

 

まだまだ書きたいことがありますが、長くなったので、

また明日話したいと思います。

 

では!

 

 

 

 - Business Model, Vietnam

Comment

  1. […] さて、昨日は若者の海外就職について昨日書きましたが、今日はその続きを書きます。 […]

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