わらしげちょうじゃの日記

人生笑顔の分だけ成功する

*

孤独な日本人が「友達を兄と呼ぶベトナム人」から学ぶべきこと

   



【映画を見ている時のベトナム人のリアクションは芸人並だと思うシゲ(@S_shig4) より】



仕事が忙しくなる時期は、私のデスクの周りにはお菓子やら果物が山のように積まれます。
私の仕事が忙しくなる時期というのは「日本へ留学したいベトナム人の手続き」と「留学ビザを取得できたベトナム人のサポート」という2つの仕事が重なる時期です。


そんな時期に留学ビザを取得できたベトナム人が御礼にお菓子や果物をわんさか持ってきてくれるのです。
私ももう慣れましたが、最初は暑中見舞いやお中元という制度にも馴染みのない平成っ子にとっては中々衝撃的でした。

そういうことを目にする度に、本当にベトナム人は家族や親友を大事にするんだなあと感心しています。

私なんかはベトナムに来てから、日本にいる親と話すことは3ヶ月に一回位で、ホームシックなども生まれてこの方なったことがないのですが、

ベトナム人はどの方も毎日毎日母親と携帯電話で話します。
もう、本当に「こいつらマザコンか?」と思う位。

私はベトナム人の日本留学のサポートを行っていますが、日本に行ったベトナム人のFacebookを覗くと、
多くの人が「寂しい。母に会いたい」というような投稿をします。

私の留学に行った日本人の友だちや知り合いはそんな投稿もしないし、話も聞かないのでいつもそんなベトナム人の感覚が不思議でした。


けれど、それは家族とか親友とかを超大事にするベトナム人の特徴の一つなのです。


例えば、私は留学ビザ申請のために家族構成などを聞くのですが、やけに兄弟が多いベトナム人が多い。
「お兄さんが日本にいる」だの「お姉さんと一緒に住んでいる」だの言うのですが、60%位は本当の兄弟ですが、
40%位は単なる友達だったり、従兄弟だったりします。

そう、ベトナム人は自分の親友のことを「兄」とか「姉」とか言うのです。


親友をお兄さんと言う感覚は日本人にとって、こっ恥ずかしい感じがしますが、ベトナム人は平気でそのようなことを言います。


また、ホーチミンの不動産価格はベトナム人の給与感覚からすると非常に高く、安くても日本人感覚で月15万円位の家賃がかかります。
そのため、田舎から出てきた大学生は一人暮らしをするのではなく、多くはシェアハウスを行います。
しかも共有スペースと個室があるタイプではなく、全て共有の一部屋だけだったりするのです。

私だったらストレスで10円ハゲが4つ位出来るかもしれませんが、ベトナム学生はわりかし大丈夫なようで、
友達と全てを共有して生活し、同居する友達のことも兄弟のように接したりするのです。

また部屋を貸してくれる人も中年の方が多いので、「おばさん」や「おじさん」と言い、同年代以外の人とも深い関係になります。




これらの感覚は正直、かなり日本人と異なりますよね?
私の所感ですが、日本人の方が特殊でアジア人の中でもかなり自立している民族だなのではないかと睨んでいるのです。

考えてみればベトナム人だけではなく、中国人や韓国人の友達も良く母親と連絡をとっていますし。


ホーチミンのバックパッカー街をうろついても、一人旅をするアジア人は大体日本人で、グループ旅行は
中国人か韓国人です。



日本人は村社会だのなんだの言って、結構一人でもすすす〜とどこかに買い物に行ったり、旅行に行ったりすることに抵抗は少なく、友達といえどもプライベートを尊重します。


しかし、それが日本人の弱点でもあるのではないかと考えています。

高校を卒業し、大学生時代に1人暮らしをし、卒業したら仕事を行う。恋人が出来れば同棲し、結婚する。
そうした結果、夫婦と子供のみの核家族が出来上がります。

もちろんその状態でも「兄弟」とも言えるような親友を作ることが出来ますが、それはかなり難しいと考えています。理由は2つ。

まず仕事が忙しすぎること。
長い労働時間は深い人間関係を築くのに必要な時間が足りません。


そして、深い関係の知り合いを作る方法が知らない人が多いこと。
日本人は独立心が強く、同世代の友人を作るのは得意ですが、年齢が離れている人と深い関係になる方法を知らない人が多いです。



それが私が考える深い関係の知人を作ることが難しい理由です。
そして結婚している人は核家族ぼっちに、独身の人は社会人ぼっちになります。
忙しすぎて、「時間がない。忙しい」と言いながら、休日にふと、「友達と久しく遊んでいないな。というかどうやって遊ぶんだっけ?」と家のソファの上でテレビを見ながら呟く人になってしまうのです。



そして最近、そんな日本人の状況を反映した事件が起こりました。



2歳の子供をネットで通じて知り合った人に預け、その子供が亡くなった「ベビーシッター事件」です。

small_12151894244




私自身はベトナムにいるので、どれ位の騒ぎになったかわかりませんが、Twitterなどでも多くの呟きが見られたことから、それなりの話題になったかと思います。

これに対し様々な意見があり「政府がシングルマザーへの補助金を出せ。欧米諸国を見ろよ」と言っている人や、
「そんなもん母親の責任だろう。ネットで知り合った人に自分の子供を預けるなんて狂っている」と言っている人、それに反論して「シングルマザーの辛さを知らないでそんなこと言うな」という人達がいます。



私の考えではベトナム人を参考にしてみたら?というものです。

まずベビーシッター問題では、母親が子供を他の人に預けられなく、ネットで知った他人に預けざるを得なかったというのが問題とされています。
シングルマザーの経済的貧困とか言っていますが、
ただ頼ることの出来る近所の人や友達、親類がいなかった、というのが一番の理由です。

一昔前では、核家族はスタンダードではなかったことは、公民や近代史を勉強した人ならわかるはず。
基本は夫婦、その親、子供という二世帯で生きるというのが普通だったのです。

そこでももちろん、子供が生まれたら母親が世話をします。
しかし、その二世帯住宅は夫の収入だけでは足りません。働き盛りの母親も働いた方が良いのは自明の理です。

ここが核家族と違うところなのです。

母親の代わりに祖父母が赤ちゃんを見てくれていたのです。
母親が子供を産んだ時に30歳だとしても祖父母は50代〜60代後半です。
体力が衰えたからといって、介護が必要な年齢でもありませんし、赤ちゃんを見る位なら出来るでしょう。

というか昔からそのように子育てをしていたはずです。
働く母親を祖父母や近所の人々がサポートをしていたはずなのです。

子供がある程度育つまでは祖父母の助けを借りつつ、子育てをし、
母親が中年になった頃には子供も大きくなり、働き手となり、祖父母は介護が必要になってきます。
その時は夫婦と子供が祖父母を介護することが出来るのです。

そんな一連の流れがあったはずなのです。
しかし、今では子育てを夫婦だけで行い、さらに親の介護も夫婦だけで行う。
これはあまりにも負担が重すぎるのではないでしょうか?


こんな状態に対して、国から補助金が出せれば良いのですが、そんなにホイホイ財源が湧いてくる訳ではありません。「国がお金を出せば解決する」みたいな短絡的な思考は辞めましょう。

国といっても簡単に例えれば、中学生のお小遣いみたいなもので、その内訳を配分するしか出来ないのです。
月5000円の小遣いの中学生が「食費は自分で出したり、交通費を出すのは当たり前だよね?塾のお金や学校のクラブの道具もそれで買いなさい。」と言われているようなものなのです。

どこかの補助金を増やしたらどこかの補助金を減らさなくてはならない、それか増税するか、借金をする(国債発行)しかないのです。


そして、この問題を解決出来る程の補助金を出す体力がこの国にあるとは到底思えません。

しかし、弱者を切り捨てるべきではありません。
国も自分で出来ることで支援をしていく必要がもちろんあるのです。


先程も言ったとおり今回の本質的な問題はベビーシッター代を払えなかったシングルマザーの経済的貧困ではなく、頼れる親類も親友もいない繋がりの貧困なのです。


だからといってもう一度田舎に引っ込んで二世帯で暮らせ!というのも時代を逆行している意見でしょう。
なので、現実的にはシングルマザーに「シングルマザーを理解する親友」を作ることが予防方法になるのではないでしょうか?

シングルマザーが何処の土地に行っても、ご近所付き合いが上手くなり、親友が出来るような土壌を作れるような施策を打ち、シングルマザーを理解してくれる国民性を醸成するような根っこ部分の施策を打つべきなのです。


それはシングルマザー同士が繋がる会でも、ご近所のおばあさんとの交流会でも、ご近所付き合いを成功させるセミナーでも良いでしょう。学校教育にシングルマザーの実態を教える授業を少し設けても良いかもしれません。

なんでもよいのですが、そのような核家族ぼっちにならないようなことを政府手が根っこで支えるべきなのです。

「そんなコミュ力なんて学校や社会で自分で勉強するものだろ?」という人もいますが、
いくらコミュ力が高くても、仕事に忙殺されているような毎日を送るような人には厳しく、外部の関係性が薄れてしまいます。
労働時間と最低賃金を厳しく管理し、労働者に外部との関係を構築出来る猶予を与えることは国以外に出来ません。


シングルマザー全員にお金を分配する程、余裕があれば良いですが、それでない場合は政府がよりレバレッジの効いた、効果のある根っこの部分に着手し、シングルマザー自身も近所に赤ちゃんを預けられるような関係を作る努力をしなくてならなく、

政府やシングルマザーのどちらか一方に全責任を押し付けるのは間違っているのです。



今回の議論で、「欧米ガー、西洋デハー、」という人が多くいることに驚き、その人々は「補助金ヲー」と叫んでいることに何か複雑な感情を持たざるを得ませんでした。


金で解決出来ることを金で解決することも良いでしょう。
しかし、「進んでいる」と言われる欧米諸国に盲目的に追随するだけではなく、
自分達の先祖が築き上げてきた歴史と、「親友を兄と呼ぶ発展途上国」から学ぶべきことは多いのではないでしょうか?


私は全ての日本人シングルマザーが、子供を預けられる位の深い関係をご近所に作れるように願っています。



(ちゃんと暑中見舞いとかお中元とか、引っ越し挨拶とかするように気をつけようとこの記事を書いていた思いました!)

 - Opinion , ,

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">

  関連記事

origin_6707878593
スヌーピー「配られたカードで勝負するしかないのさ…..それがどういう意味であれ」

今日はスヌーピーについてブログを書いてみようと思います。 え~あのスヌーピーです …

no image
貴方は友達から利子をとりますか?(客観力のススメ)

貴方は友達から利子をとりますか? こんにちは。シゲです。 突然ですが私から質問が …

no image
100年後の世界をホーチミンの片隅から想像してみた

どうもシゲです。 ベトナムに来てから、ボーと色々なことを考える機会が増えてきまし …

medium_5759395358
「諦めない力」と「諦める力」、貴方はどちらのカリスマの言葉を信仰しますか?

ベトナムの旧正月は長いですが、昨日今日からドンドン店が開いてきました。 休みも終 …

small__3491779722
「時間は早く感じる」それは貴方の心の警告音〜アインシュタインから学んだこと〜

ベトナム人スタッフがオフィスでドリアンを食べ、 そのあまりの匂いからドリアンin …

medium_7188714035
「あの人はエネルギッシュだなあ」は勘違いではない理由を物理的に妄想してみた。

【ベトナム人の女の子×日本式化粧は世界で一番可愛いんじゃないかと密かに考えている …

IMG_4363-0.JPG
ハゲワシと少女とスマホ〜スマホ撮影への批判に関して〜

「隣のトトロのパンフレットに出てくる少女がサツキでもメイでもない女の子が写ってい …

medium_3082839059
子供が欲しい親予備軍の人へ

皆さんもご存知でしょうが、親というものは非常に有難いものです。小さい頃は、この有 …

スクリーンショット 2014-02-07 1.23.27
5年後に私達が住むバーチャル世界とは?Oculus Riftすげ〜って話

【ホーチミンで見かけるアジア人がどこの国の人か推理するのにハマっているシゲより】 …

no image
「ステマ!」と叫ぶ人々がピュア過ぎると言う私の理由

一時期、ステマという言葉が流行りました。 ステルスマーケティングの略でもあるこの …